胃がんの治療

胃がんの治療法はガイドラインを参考にして、病期によってある程度決められていますが、患者さんの年齢や体力、持病の有無などを考え合わせて、最終的にここに適した方法を選択します。胃がんの治療の基本は、手術です。手術をして、がんとその周辺の組織や、転移の可能性のあるリンパ節を切除します。手術の方法には「定型手術」「縮小手術」「拡大手術」「緩和手術」などがあり、進行度を示す病期に応じて、どの方法を選択するかのおおよその目安があります。

▼体への負担が軽い内視鏡検査
「内視鏡治療」とは、内視鏡を口から挿入し、がんを切除する方法です。
おなかをまったく切らないため、体への負担が軽い治療法です。
ただ、内視鏡治療が可能なのは、早期がんのなかでも「がんのリンパ節への転移がない」「がんが一括して切除できる大きさで、切除可能な場所にある」場合だけです。

▼抗がん剤による薬物療法も進歩している
進行したがんや術後に再発したがんの場合は、ほかの臓器に転移したり、腹膜に散らばっていることが多いため、手術による治療が難しいといえます。
こうした場合に行われるのが、「薬物療法」です。
このほかに、術後に再発予防の目的で用いたり、最近では手術前に用いる治療法の研究も行われています。
胃がんの治療では、現在「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(商品名:TS-1)」とシスプラチン(商品名:ブリプラチン、ランダなど)という抗がん剤を併用する方法が主流です。
そのほか、タキサン系抗がん剤の「パクリタキセル(商品名:タキソール)」「ドセタキセル(商品名:タキソテール)」「イリノテカン(商品名:カンプト、トポテシン」なども使用されます。